わたしたち人間が普段お料理をする時、加工食品を使用することがあると思います。
1回分の晩御飯のメニューを作るのに、実にたくさんの食材を使いますよね。
牛乳を使うかも、バターも使うかも、油も使うかも、ハムを使ったり、いろんな調味料を使ったり・・・
そういったもの一つ一つを、スーパーでお買い物するたびにチェックする時間ってなかなか無いと思います。
ですが、ドッグフードの場合はどうでしょう?
「一つの食事」として出来上がっている総合栄養食であれば、あとはお水を与えるだけで、健康に必要な栄養バランスが満たされます。
色々な食材を加える必要がありませんので、与えようとするドッグフードを選ぶ際の「たった一度だけ」しっかりと、原材料と添加物をチェックしてあげるだけで、飼い主にとっても愛犬にとってもより安全で安心な食生活を送ることができます。
ドッグフードは、選ぶ時の1回、原材料と添加物をチェックするだけです。手間を惜しまずに!
人間の食品でも、科学調味料は体に悪い、とか、保存料がたくさん使われているもの、着色料が使われているものは避けたいですよね。
「体に悪いかも」と言われるものは全て排除したいとは思いますが、完全に避けられるかというと、便利さと経済性と、いろいろ天秤にかけていくと妥協せざるをえないことの方が多くないでしょうか?
人間の食品を毎回チェックするには限界がある
わたしは、フルタイムで働く兼業主婦でもあり、保育園に通う子供の母でもあります。
日々時間に追われる中で、加工食品を全く使用しないという選択はできず、便利な調味料や、便利な加工食品を比較的よく使用している方だと思います。
ハムやベーコン、コンソメスープや、中華だしや、レトルトのパスタソース、ハンバーグは平日は種から作る時間が無いので、湯煎して食べられるものを使用することもあります。
「避けた方が良い添加物とかいっぱいあるかもなぁ〜」と認識しつつ、時間に追われるストレスと比較した時に「仕方の無いこと」と割り切って使用しています。
体に良いとされるものでも摂りすぎると逆に体に悪いですし、水だって飲みすぎたら水中毒になって死んでしまうことだってあります。
「体に悪い」とされている成分は摂らないに越したことはありませんが、現代の日本で生きている以上避けられません。
日々いろいろな食材を使ってお料理をするわけですから、たくさん買う食材のそれぞれの原材料や添加物を見てから選択するなんて時間ありませんもの・・・
あれが悪い、これが悪いと神経をすり減らすよりも、「体に良いとされない成分が使われてるだろう。けれども法律で許可されている量は研究結果によるもの、それだけを食べ続けてれば体に悪いだろうけど、大量に食べなければ大丈夫」という精神で生きつつ、おおざっぱではありますが、お野菜、お肉、お魚を中心にして、加工食品の使用量が多くなりすぎないように意識はするようにしているような食生活をしています。
さて、それではドッグフードではどうでしょうか?
ドッグフードはチェックは1回でいいじゃないですか!
毎日、犬に与える食事に、ドッグフードを選択した場合、ドッグフードを日々変える、ということはあまりしないと思います。
購入したドッグフードがなくなるまで、成犬であれば1日1〜2回同じドッグフードを与えると思います。
人間の食品であれば毎日異なる食材を使用して一つのお料理をするわけですから、その成分や原材料を一つ一つ見ていくことは、膨大な時間がかり忙しい現代では一つ一つチェックをするのは難しいでしょう。
ですが、ドッグフードは毎日同じものを与える。
ということは、避けるべきものを避けてしっかりと選ぶ時間を大きく消費しないということです。
ドッグフードを選ぶときの最初の1回だけ。
ドッグフードを変える時の最初の1回だけ、きちんと原材料欄を見てあげるだけで、より安心して与えられるドッグフードを選ぶことができるのです。
ドッグフードを選ぶ際は、ぜひ、大きな手間がありませんので、しっかりと原材料欄を見て、避けるべきものを避けたドッグフード選びをしていただきたいと思います。
具体的な注意すべき原材料や添加物について
ドッグフードを選ぶ際に、注意すべき原材料や添加物を一覧にしてご紹介しています。
ドッグフード選びの際にぜひご活用ください。
当サイトでは、ドッグフードデータベースとして、様々なドッグフードのそれぞれの成分や原材料をご紹介する予定ですが、各ドッグフードのページでも、注意すべき原材料や添加物についてはカラー付き文字にするなどしてご紹介しています。
また、人間用の食品も同様ですが、添加物や原材料は、基本的にはその製品の「直接的な原材料」となったものを記載すれば良いことになっています。
わかりにくいですが、Aドッグフードという製品を作るために、例えば魚肉ソーセージを使ったとして、その魚肉ソーセージが製造される際に使われた添加物や原材料は表示しなくても良いことになっています。
ドッグフードのパッケージに書かれている原材料欄をチェックしたからといって100%危険な原材料や添加物を避けらるわけでは無いことも理解しておく必要があります。
危険な原材料や添加物を100%避けられるわけではないことを知って置くことも大切!
人間用の加工食品も、ドッグフードも同様なのですが、原材料欄に記載される添加物は、その製品そのものが製造される際に使用されるものが表示されるのが基本です。
ドッグフードのお話しなので、ドッグフードを例にすると、例えば、ドッグフードに使われたお肉に対して、酸化防止剤などの添加物を使用していたとします。
この原材料となるお肉に使われた添加物については、その原材料を使用して出来上がったドッグフードには、添加物としては表示しなくても良いのです。
今度は人間用の食品を例にすると、ビールの製造の際に原材料として使用されたコーンスターチやホップの中に添加物が使用されていたとします。
この原材料となるコンスターチやホップに使われた添加物については、その原材料を使用して出来上がったビールには、添加物として表示しなくても良いのです。
この表示しなくても良いものとしては、「製造過程で除去されるものやごくわずかなレベルしか残らないもの」といった条件があり、ほとんど影響はないものとされています。
ドッグフードの安全性を確保するために施行された「ペットフード安全法」でも、製品としてのドッグフードに含まれる添加物や有害物質の上限値を定めた規格があります。
少なくとも、原材料や添加物として、パッケージに記載されない物質でも、ドッグフードに含まれていた場合は法律違反となりますので、法律で危険とされている一定量以上は含有されていないことが前提で販売されていますので、怖がる必要はありません。
(抜き打ちで調査があり、違反が発覚した場合は公表されます。)
詳しくは、下記記事をご覧ください。
言葉は悪いかもしれませんが、「神経質に添加物を避けたい」場合は、世の中で販売されているドッグフードは選択肢から外さなくてはいけなくなります。
ドッグフードに使用されているお野菜に使われている農薬なんかも表示されません。100%、絶対に危険なものは避けたいんだ!!!という場合は、無農薬で自家栽培したお野菜と添加物を一切使っていない飼料で育てた家畜から手作りフードを作らなくてはいけなくなります。
極端ではありますが、ドッグフードの情報サイトなどを見ると、不安を煽る記載がたくさんあり、そこまで言うなら、自給自足しかありませんぜ!!と思ってしまうのです。
わんちゃんに、何がなんでも、安心して与えられる食品しか与えないんだ!と本気で取り組める方はそもそも、知識も豊富でしょうし、自分たちが食べるものも含め、既に自給自足に取り組んでいるかもしれません。
そういった方はドッグフード自体を探さないでしょう。きっと。
突き詰めていくと、「100%安全で、嫌だと思うものが一切使われていないドッグフードであるかどうかを知ることは一般消費者にはできない」ということを理解した上で、「避けられるものはわかる範囲で最大限避ける」というスタンスでドッグフードを選んでいただきたいと思います。